# 技術情報

この記録は、Episode 6で紹介したアハ体験・間違い探し動画群の制作方法についてのものです。モデル名やツール名は制作時点の記録であり、現在の推奨を示すものではありません。

## 1作品の完成仕様

- 問題動画: 22秒
- 正解付き動画: 26秒
- 映像: 1280×720、24fps、H.264
- 問題の構成: 開始2秒、ゆっくりした変化18秒、終了2秒
- 正解: 変化前後の比較4秒
- 変化曲線: smoothstep
- 音声: なし

## 工程別の技術

| 工程 | API・モデル／ツール | この制作での用途 |
|---|---|---|
| 要件整理・候補設計 | OpenAI Codex | 一文の希望、既存作品、利用者評価から、題材と変化案を整理 |
| 画像制作 | OpenAI Image Generation | 新しい基準画像と、その画像を参照した変化後画像を制作。モデルIDは記録されていないため推測しない |
| 画像処理 | Python、Pillow、NumPy | 寸法統一、変化範囲の限定、変化前後の合成、正解画像、比較一覧を作成 |
| 動画化 | Python、FFmpeg | 2秒＋18秒＋2秒の問題動画と、4秒の正解を加えた版を決定的に生成 |
| 検査 | FFmpeg、ffprobe、Pillow、NumPy | 全編デコード、尺、解像度、fps、音声なし、途中状態、固定範囲を確認 |
| 評価管理 | JSON、Markdown、人の確認 | OK、NG、ネタ重複、明示された理由を分け、次の試作条件へ反映 |

時間補間、変化範囲の固定、正解画面、動画化、デコード検査には生成AIを使わず、同じ入力から同じ結果を作れるローカル処理を使いました。

## ゆっくりした変化を作る方法

1. 同じ寸法と構図の変化前・変化後画像を用意する。
2. 変化を許す範囲だけを制作内部で限定する。
3. それ以外の場所は、全フレームで変化前画像の同一画素へ固定する。
4. 18秒の進み方へsmoothstepを使い、開始と終了が急に見えないようにする。
5. 開始前後に2秒ずつ静止を置く。
6. 変化前後を並べ、変わった場所を示す4秒の正解画面を作る。

この内部処理を、利用者が最初に用意する素材として説明しません。利用者は作りたいことを伝え、完成した試作を評価します。

## 成功しやすかった設計

- 大きな主役は固定し、視線が外れやすい周辺要素を変える。
- 1作品につき、意味のある変化を一つに絞る。
- 反復模様、反射、細い線、小さな群れなど、場面全体の意味を壊さない対象を選ぶ。
- 形と位置を保ち、色、明暗、模様、細部の密度を局所的に変える。
- 正解を見た後には、何が変わったか読み取れる差を残す。
- 過去作品との違いを、被写体、場所、前後差、見え方で説明できるようにする。

## 実際に起きた失敗

- 輪郭が大きく移動する耳や物体置換は、中間で二重像になった。
- 変化範囲を広くすると、指定外の背景や毛並みまで動いた。
- 大きな物体の移動・置換は、変化が明白すぎて問題として成立しなかった。
- 変化が小さすぎると、正解を見ても分かりにくかった。
- 技術検査に合格しても、自然さ、面白さ、過去ネタとの差別化で不採用になった。

## 品質ゲート

### 生成前

- 既存の採用作品とネタが重複していないか。
- 変化前後の寸法、構図、被写体位置が一致するか。
- 輪郭移動や遮蔽が大きく、単純な補間に向かない案ではないか。
- 正解を一文で説明できるか。

### 動画化前

- 意図した範囲以外に差がないか。
- 終了状態に消し残し、境界、意図しない変化がないか。
- 50%地点で二重像や不自然な半透明がないか。

### 動画化後

- 22秒／26秒、1280×720、24fpsか。
- 全編を最後までデコードできるか。
- 8コマと5段階で、意図した場所だけが変化しているか。
- 初見視聴者が早く見つけすぎないか。
- 正解を見た後には差が明瞭か。
- 人の採否と、明示された理由が記録されているか。

## 生産と評価の記録

- 半日で50本を超える試作を作成
- 評価確定済み57本
- 採用32本
- NG22本
- ネタ重複による除外3本

最初は10本中2、3本がOKという状態でした。完成HOWTOでは、約10回繰り返した後、10本中8本が完全にOK、残り2本も微調整で使える水準になったと説明しています。

各組は同じ条件ではないため、厳密な性能比較とは表現しません。人の評価を次の試作へ反映し、使える候補を増やした制作記録として扱います。

## 表現上の注意

今回の映像は、ゆっくりした視覚変化を見落としやすい性質を使っています。心理学上のAha体験と同じだと断定せず、見るだけで能力が向上する、認知症を予防するなどの医学的・教育的効果も主張しません。
